おばあちゃんの願い

節分が過ぎ、暦の上では春と言うもののまだまだ寒い。6寒1温といったところだ。

これから日光浴をすることも多くなる。俺はこの段々と暖かくなる感じが好きだ。

 

この時期は受験シーズンでもあり、孫を持つ方も多い。そのため、介護中によく受験関連の話を聞くことが多い。

そういえば俺も受験生やってたなーと思い出す。俺は家庭の事情で大学を中退したが、それまでは世の中の学生と言うものをやっていたのだ。

 

受験は実力がものを言うのは当然だが、時には神頼みだってしたくなる。人間誰しもそうではないだろうか。

 

こんなことを書きたくなったのは、あるおばあちゃんの話を介護中に聞いたからだった。

 

そのおばあちゃんの孫はこの春高校受験だったようで、おばあちゃんはこの1年気が気じゃなかったらしい。頑張るのは本人だから、周りは応援することしかできない。

 

それに、孫は周りからの声をプレッシャーに感じるタイプだから気軽にがんばれ、なんて言うべきじゃないことにも悩んでいたらしい。

 

そんな時、おばあちゃんは孫の両親と相談した結果、自分たちが願掛けをしようと決め、護符(お札(ふだ))を持つことにしたらしい。

 

そして、そのお札は老人ホームに住んでいるおばあちゃんが持つことになったそう。

護符は周りに持っていることを言いふらしてはいけず、効果がなくなってしまうと言われているらしく、周りで孫の受験が話題になっても、何とか黙りとおしたそうだ。

 

えっ?でもなんで今は俺に言っちゃったの?俺は思わず聞いてしまった。

するとおばあちゃんが満面の笑みでこう言った。

 

もうお札が必要なくなったのよ。孫が受験に受かったの!

そう言うことか!びっくりしちゃったじゃないですか!俺は笑顔で突っ込んだ。

 

それから、おばあちゃんは書いてもらった護符を見せてくれた。

 

おばあちゃんはここでお札を書いてもらったらしい。

 

俺は親が買ってきてくれたお守りをポケットに入れて受験に臨んだなー。答え書くときに手が震えたから、必死にお守りを握りしめて心を落ち着かせたっけ。

 

我が子はまだまだ受験とは程遠いけど、その時には俺もひっそりとお札を持ってみようかなー。

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